子どもの矯正

歯は一生ものの財産です。お子さまの歯を観察してみて、「噛み合わせが悪そう」「歯並びが乱れている」とか、本人が外見を気にしているなど心配事があれば、まずは現状を知り、早めに対処したいもの。
成長期にあるお子さまにとって、歯の不具合を放っておくと、その後の人生に大きな影響があります。小児矯正について知り、歯という子どもの大切な財産を私たちと一緒に守っていきましょう。

さまざまな子どもの歯を診て思うこと

当クリニックでは、学校の校医をさせていただいていることもあり、さまざまな年齢の子ども達の歯と出会います。
そこで気づくのは、ガタガタの歯が多いこと、正しいブラッシングができていないことなどさまざま。
昔と違い、柔らかい食べ物が多くなって顎が成長しきれていない傾向も見られます。
また、思春期になるにつれ、見た目を気にするようになり、心にも大きな影響があることも実感のひとつです。
小さなお子さまがいらっしゃる場合は、仕上げ磨きなど日頃のケアが大切ですし、成長著しい小学生・中学生のお子さまにも、歯の不具合があればそれに気づき正しく対処することが大切です。子どもの歯の健康を守るのは、歯科医師の前に、お母さん、お父さんなのです。

そもそも、歯並びが悪いとどうなるの?

歯並びの悪さは見た目のイメージダウンにつながるだけでなく、子どもの場合は成長過程で悪影響を及ぼすため、大人になったときにさまざまなリスクにつながる可能性があります。ここで、歯並びや噛み合わせが悪いとどうなるのか以下のケースをご紹介しましょう。

ケース1

歯磨きをしてもデコボコの部分の汚れを取りきれず、残った細菌によって虫歯や歯周病になりやすくなります。

ケース2

よく噛んでいないため顎の成長が遅くなったり、咀しゃく(物を噛み砕く)効率の悪さから胃腸に負担がかかったり、肥満につながったりします。

ケース3

口が開いてしまうような歯並びの場合、口呼吸により口の中が乾燥しやすく、虫歯や歯周病になりやすい状態をつくってしまいます。

ケース4

噛み合わせが悪かったり、顎がゆがんでいたりすると顎関節症になりやすくなります。
顎関節症とは、顎の痛みや顎が鳴るといった症状がある慢性的な疾患で、重症になると肩こりや頭痛など全身に及ぶこともあります。

ケース5

特定の音が発音しづらくなったり、息が漏れやすくなったりします。

ケース6

人と話すときに口元が必ず目に入るためコンプレックスになりやすく、思いっきり笑えなかったり、自分に自信が持てなくなったりします。特に思春期の子どもにとってはデリケートな問題です。

小児矯正のメリットとは

大人になってからでももちろん矯正はできますが、コンプレックスを抱えている場合は、それをずっと引きずることになってしまいます。
子どものうちに矯正を行うことで、その後の人生が変わるともいえるのです。小児矯正のさまざまなメリットをご紹介します。

顎の成長をコントロール

成長期にある子どもの顎は、噛み合わせが悪いまま放っておくと顎の変形を招いてしまいます。
輪郭がゆがんでしまうため、将来のコンプレックスにつながることも。
顎が成長しているうちに矯正することで、そのような負の可能性を減らすことができます。

悪いくせを治す

指しゃぶりや爪噛みなどの子供のころによく見られる悪い癖を直す事ができます。

歯並びをきれいに

永久歯が大きいと、いずれ抜歯が必要となる場合がありますが、小児矯正では顎がまだ成長段階にあるので成長をうまくコントロールしながら、きれいな歯並びに仕上げることができます。

抜歯の可能性を減らす

成長期を過ぎてからの矯正治療の場合、永久歯を数本抜く場合があります。
しかし、まだ顎が成長しているうちに噛み合わせを整えることで、不必要な抜歯の可能性を減らすことができます。

虫歯予防も一緒に

症状や段階にもよりますが、矯正期間中は1カ月に1回程度通う必要があるため、その都度検診ができて虫歯予防にもつながります。

虫歯になりにくい

矯正治療で歯並びが整うということは、歯ブラシがちゃんと歯に届いて磨き残しや詰まりを減らせるということ。歯並びが悪いとデコボコやすき間の汚れを磨ききれず、虫歯や歯周病につながります。歯磨きは一生続くので、長い目でみてもメリットは大です。

コンプレックスを解消

歯並びの悪さや顎のズレによる輪郭のゆがみは、コンプレックスに直結します。
友達にからかわれたり、思春期には気にするあまり笑顔をつくれなかったりと、心のありようにも影響大です。
矯正治療で自然な歯並びに改善することで、本来の笑顔を取り戻してあげられます。

いつ始めたらいい?

そもそも矯正をいつ始めたらいいのだろうか?

これは、矯正について多くの皆さんが抱く疑問でしょう。小児矯正では、第一期治療と第二期治療に分けられ、成長の個人差により時期が前後することもありますが、当クリニックでは以下のようになっています。

〈第一期治療〉4歳~13歳くらいまで

永久歯が生え揃う前の段階での治療となり、骨格を矯正する、つまり大人の歯の土台づくりの治療となります。顎の骨がまだ柔らかく、成長期だからこそできる治療です。
土台ができることで第二期治療の必要がなくなる場合もあります。

〈第二期治療〉13歳~成人

永久歯が生え揃ってから、歯並びや噛み合わせを整えていく治療となります。この段階の治療では、歯を動かすためのスペースが必要となり、そのための抜歯を行わざるを得ないことがあります。
治療開始時期によってその後の結果が違ってきますので、お子さまの歯並びに気になる点があればまずは気軽にご相談ください。

矯正装置の種類

矯正治療の装置にはどんなイメージをお持ちですか?
よくイメージされるのが、歯の表面に固定された金属装置ではないでしょうか。
しかし、矯正装置には素材や形状でさまざまな種類があり、小児矯正では大人の歯にするものと比べて圧倒的に多種類の装置があります。

症状や成長段階に合わせて

顎が成長過程にある小児矯正では、どんな段階で、どんな症状かによって、装着する装置が異なってきます。
歯にブラケットをつけてワイヤーで動かしていくのもの、夜寝る時に使う装置など細かく種類が分かれ、素材も金属性のものからセラミック、さらに取り外しができたりできなかったり、歯の表側か裏側にするかといった違いもあります。治療には1種類で済む場合もありますし、成長過程に合わせて装置の種類を替えながら進めていく場合もあります。

確かな見極めが必要

大人の歯の矯正では、ある程度装置の種類が決まってくるのに対し、小児矯正の場合は数ある種類の中から最適な装置を選ばなければなりません。そのためには、症状や成長の見極めが肝心です。この見極めは経験がものをいいます。
当クリニックの歯科医師は、豊富な臨床経験を積み、あらゆる症例を診てきた矯正の専門医です。一人ひとりの不安を取り除き、いわばフルオーダーメイドの最適な矯正治療を進めていきます。

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